冒頭部のシナリオを書いてみる
実際に冒頭部のシナリオを、主人公を中心に書いてみます。
たとえばストーリーを始める説明的な行動描写（１ページ目）はこのような感じです。
＜例①＞
＜例②＞
カランカラン。とドアの鈴が鳴って客が入ってきた。
午後4時だというのに今日はじめての客だ。
二人の若い男。
ウエイトレスはあまりにもの退屈にぼんやりしていたが、条件反射で
「いらっしゃいませ」
と声をだした。水を二つのコップに注ぎながら、
水に反射する照明の光の美しさにまたぼんやりするウエイトレス。
ようやく二人のお客のテーブルに水とお手拭を運び、
「ご注文は？」
と訊く。オレンジ色のＴシャツを着て日に焼けた方の男が
「コーヒー2つと、ショートケーキ」
と注文する。もうひとりの細身の男は煙草を吸いながら本を読み耽っている。
ウエイトレスはいつものように注文を受けた相手の目を見て、
「少々お待ちください」
と答えた。
客に対するいつものように、そのオレンジのＴシャツの男にも何も感じなかった・・・
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はじめに
