あまり具体的に細部を書いてはいけません。
つじつまが合わなくなったり、矛盾が起こったり、
だらだらと長くなったりするからです。
現段階では細部の整合性を気にせず、
イメージを忠実に書きつけることが大切なのです。
いつ?どこで?誰が?何を?どのように?なぜしたのか?
そのすべてを書く必要はありません。
ポイントは、行動(何が起きるか)について簡潔に書くようにすることです。
≪プロットの書き出し例≫
(P1)
夢見がちなウエイトレスが働く鄙びた喫茶店に、二人の若い男の客が入ってくる。
午後4時になってその日初めての客である。
まだぼうっとしながらもウエイトレスはコップに水を注いで運んでゆく。
客がコーヒー2つとショートケーキを注文する。注文のやりとり以外に会話はない・・・
(P2)
いつもどおりに給仕の仕事するだけであることに、ウエイトレスは物足りなさを感じているようだ。
ふたりの若い男はお互いに会話を楽しむ様子もなく、本を読んだり煙草を吸ったりして、
それぞれに時間を過ごす。
ウエイトレスはその後やることもなく、いつものようにカウンターで空想に耽りぼんやりする。
客の男が無口のうちにケーキも食べ終わる・・・
(P3)
いよいよ客が帰る段になって清算し、ウエイトレスがお釣りを渡そうとする。
そのとき、釣銭を受け取ろうと広げた客の男の掌に、ウエイトレスは牧場の幻影を見る。
牛が生き生きとして鳴いている姿をはっきりとその中に見る。
牧場と牛の幻のなかでウエイトレスは遊び、幸福感を得る。
(P4)
やがて我に返ると釣銭がちょうど男の掌に受け取られたところだった。
すべてが幻だったのだから、交流が生まれるわけでもなく、
客の男の客は帰り、ウエイトレスは取り残される。
ぼんやりとレジに立ち、いつのまにか自分の掌に牛の絵を描いていた。
それを見て、「これが恋かしら」と思う。
目安としては、
>第1幕;状況設定
>第2幕;葛藤
>第3幕;解決
とした場合、
(1)ページ目; 最初の半分に始まりの場面、
次の半分に第1幕の一般的な行動
(2)ページ目; 最初半分に第1幕終末部のプロットポイント、
次の半分に第2幕のはじまりを書く
(3)ページ目; 最初の半分で第2幕の行動を書き、
残り半分に第2幕終末部のプロットポイントを書く
(4)ページ目; 最後の1ページに第3幕(最終幕)の「解決」を書く
≪point≫
※登場人物たちの劇的欲求(劇中で望むもの)を核にして肉付けしていく。
登場人物のキャラクターを決定づける4要素
1. 劇的欲求
登場人物がシナリオの進展の中で手にいれ、達成したいと思っているもの。
その欲求に対する障害を設定してやれば、
そこには葛藤が生じ、ストーリーに不可欠なものとなる。
2.ものの考え方
登場人物の世界観、価値観。現実に生きている人間がそうであるように、
たとえ空想上の人物であってもそれぞれ考えをもっており、行動規範がある。
これが決まることで、ファッションや態度がおのずと決まる場合もある。
3.変化
登場人物が劇的欲求を追及していくなかで、
自分自身の価値観や欲望に疑問を持つなどして変化(成長)すること。
4,態度
登場人物の態度をはっきりさせることで、
その人間としての奥行きを持たせることができる。
------------------------------ 企画・シナリオ INDEX ------------------------------
はじめに
STEP1.
STEP2.
STEP3.
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||